鉄骨製作管理技術者1級を受けてみたので、受験勉強の感想というか、押さえどころ書いてみます(ちなみに、先日、合格通知が来ました)。
試験はマークシート5者択一式で記述式はありません。いつもの通り、HBの鉛筆を10本と消しゴム2個体制で臨みました。
資格試験、舐めてない?
色々ありまして、職場の人間が2名、UTの資格試験を受けることになりました。JSNDIの資格試験は春と秋の年2回です。春期資格試験の申し込みは2月3日でもう終わっていますから次は秋期です。秋期の申込は例年だと8月、1次試験が10月だったと思います。 “資格試験、舐めてない?” の続きを読む
UTの直射エコーと1回反射エコーの探触子-きず距離(y)の差
今回は、実際の試験には出題されなませんが、便利なコツを書いてみます。
UT2の実技試験では直射エコーと1回反射エコーの両方でデータを取る課題が与えられます。
注意すべきはビーム路程が短いからといって、必ず直射エコーのほうが1回反射エコーより大きく現れるのかと言えば、きずの方向によっては1回反射エコーの方が格段に大きく現れることもあるということ。
なので、予備探傷によって小さなエコーでも、直射エコーを確認したときは、X(溶接線始端からの)位置をそのままにキープして探触子をまっすぐ後ろに移動させて1回反射エコーが出るかどうかを見る必要が生じます。そして、1回反射エコーが現れなければ、小さな直射エコーと思われるエコーは判定の対象外と判断できます。
しかし、ただやみくもにその操作をしても余裕の無い持ち時間をただ浪費するだけです。
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UT1 円柱面エコーの入射角35.7°のなぜ
UT1の学科講習では鋼材の円柱面エコーの話がでます。それは、「円柱の曲面から垂直探傷したとき最短距離である正三角形の路程を通る音波と、入射角35.7°で入射した超音波がモード変換しつつ遅れて音波エコー(遅れエコー)が観察されるので、これをきずエコーと間違わないように」というものです。
最初は、超音波がどこでモード変換するのか考えて路程長さを計算し、確かに正三角形の路程の後ろにエコーが現るのが計算で求められることで満足しました。
ですが私は、ふとなんで35.7°なんだろうと思ったわけです。
そこで計算してみました。ただ、こんなことは資格試験には出題されませんので、興味のある方だけ読んでください。 “UT1 円柱面エコーの入射角35.7°のなぜ” の続きを読む
非破壊試験技術者(UT2)合格しました!
「2019年秋期 JIS Z 2305 非破壊試験技術者資格試験」合格しました~!! \(^o^)/
↑送られてきた結果通知書
採点結果「実技試験〇」!!
「非破壊検査」というのは、試験体を破壊することなく、内部の欠陥の有無を検査することですが、鉄工の分野では鋼材の内部欠陥や、溶接部の内部欠陥の有無を調べることは必須です。特に、弊社の様な建築鉄骨を製作する場合は、後者の溶接部の内部欠陥の検査がメインとなります。この検査をするための代表的な資格がUT(Ultrasonic Testing)です。
今回は、資格試験対策として自分の経験から「最後の手段」について書かせてもらいます。 “非破壊試験技術者(UT2)合格しました!” の続きを読む