建築鉄骨受入製品検査~対物検査~t検定とF検定

対物検査の投稿、お待たせいたしました~。

 鉄工所で建築鉄骨を製作し出荷するまでには以下の様に沢山の検査が実施されます。

(材料の納入) 社内検査(材料受入検査→組立検査→外観検査→内部欠陥試験)→中間検査→受入検査→塗装検査 (製品の出荷)

 書類検査と対物検査は中間検査・受入検査で実施されます。 “建築鉄骨受入製品検査~対物検査~t検定とF検定” の続きを読む

建築鉄骨製品の検査について(書類検査と対物検査の様式あり)

 建築鉄骨の製造では、様々な検査が実施されます。

 まず、鉄骨製作は施工図の作図、工作図の作図から始まりますが、それぞれの図面について、「検図」が行われます。検図を実施せずに製造部門に図面を出してしまうと、不適合品が信じられない確率で出現します。ですから、製造の基礎の基礎が図面の作図と検図です。この部分がしっかりしていない業者の製品は言わずもがなロクなものではありません。

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AOQL4.0%、第6水準って何?

 建築に携わる方であれば、AOQLという言葉を聞いたことがあると思います。ただ、呪文のようにその内容まで気にしなくても十分仕事はできるかもしれませんが、品質管理に絡むようになるとそうもいかなくなります。そこで、私が書いているブログの投稿を転載しましたので、興味があればご覧ください。

 鉄骨製品検査に関わっているとよく「AOQL」という単語を目にします。
「検査水準はAOQL4.0%の第6水準です。」というのも良く出てきます。ではAOQLって何?第6水準って何?となるのですが、まずはAOQLとは何か?をお話しします。 “AOQL4.0%、第6水準って何?” の続きを読む

UTの直射エコーと1回反射エコーの探触子-きず距離(y)の差

 今回は、実際の試験には出題されなませんが、便利なコツを書いてみます。

 UT2の実技試験では直射エコーと1回反射エコーの両方でデータを取る課題が与えられます。
 注意すべきはビーム路程が短いからといって、必ず直射エコーのほうが1回反射エコーより大きく現れるのかと言えば、きずの方向によっては1回反射エコーの方が格段に大きく現れることもあるということ。
 なので、予備探傷によって小さなエコーでも、直射エコーを確認したときは、X(溶接線始端からの)位置をそのままにキープして探触子をまっすぐ後ろに移動させて1回反射エコーが出るかどうかを見る必要が生じます。そして、1回反射エコーが現れなければ、小さな直射エコーと思われるエコーは判定の対象外と判断できます。
 しかし、ただやみくもにその操作をしても余裕の無い持ち時間をただ浪費するだけです。
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欠陥(きず)ではないUTエコー

 鉄骨溶接部のUTを行うと、きずではないが紛らわしい反射エコーが得られることがよくあります。
UTをしている時は、頭の中で、いろいろと想像(妄想?)しながら探傷していますが、あらかじめこんな場所からの超音波エコーはきずエコーではないと知っていれば、探傷作業の時間短縮が図れます。 “欠陥(きず)ではないUTエコー” の続きを読む

T継手溶接部のUT探傷範囲

 皆さん、COVIT-19には感染されていませんか。自分は鉄工所に勤務していますが、鉄工所はテレワークのできない職種の代表ですよね。
 こうなると感染しないように、または感染を広げないようにするしか手がありません。
 ちなみに自分の勤め先では、従業員通用口とお客様用玄関には消毒用のエタノールスプレーと非接触型体温計が設置してあり、体温が高い従業員はそのまま帰宅させることになっています。

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日本人の弱点

 自分は建築鉄骨製品検査技術者、非破壊検査技術者(UT)として働いています。当然、こういった検査や試験という業務には規格というのがセットになっています。規格が定まっていないと、合格か不合格かの線引きができません。それに検査の方法もバラバラだと、検査結果の信ぴょう性が得られなくなります。 “日本人の弱点” の続きを読む