鉄骨製作管理技術者1級受けてみた(その1 全般)

 鉄骨製作管理技術者1級を受けてみたので、受験勉強の感想というか、押さえどころ書いてみます(ちなみに、先日、合格通知が来ました)。
 試験はマークシート5者択一式で記述式はありません。いつもの通り、HBの鉛筆を10本と消しゴム2個体制で臨みました。

 まず、この資格ですが、一般社団法人 鉄骨技術者教育センターが主管の民間資格です(この団体主管の資格としては、他に建築鉄骨製品検査技術者と建築鉄骨超音波検査技術者があります)。資格についての詳細はここのウェブサイトを見てくださいね。

 2021年時点での受験料は税込みで¥13,200です。
 試験日は2021年度は10月23日(土)。五者択一マークシート式で試験時間は2時間です。
 試験結果は合格でも不合格でも11月の中旬に郵送されてきます(会社の指示で受験する場合、担当者が結果の通知先を会社にしている場合が多いので、自分より他の人たちが合否を知っちゃうのが嫌ですよね)。

 ちなみに試験開始から1時間までと、終了5分からは試験会場から退出できません(体調不良やトイレの場合はこの限りではありません)。

 受験参考書は、鉄骨技術者教育センターで販売していて、価格は本体価格が金4,620円(これに消費税が10%かかります)。3年くらいの間隔で改訂版が発刊し、最新版は現時点では2019年版。自分の場合、会社でキープしていた2017年版と2015年版を使って勉強したけど、内容はあまり大きくは変わらないようです。
 受験対策の講習会も全国各地で開催されていますが、自分は受講しませんでしたので内容は知りません。
 受検した感想としては鉄骨ファブに何年間か勤務している人であれば、特に難しい試験ではないと思います。
 ただ、1級は構造力学の出題が9問あり、出題のパターンも他部門と異なり、毎年変わるとのことなので、暗記ではなく、内容を理解しておくべきです。
 あとは、

〇鉄骨加工
〇品質マネジメント
〇管理許容差・限界許容差
〇安全管理、法律

については、参考書(問題集)を3回くらい繰り返しておけば十分だと思います。
 ただし、これらは暗記しなければいけない事柄が多いので、構造の問題や計算問題を盤石にしておいて、試験会場での最後のあがきに上記の4項目について参考書を見て記憶をリフレッシュしておくのが良いと思います。

 自分の場合は、鉄骨構造が得意ではありませんでした(←今も)。これについては試験問題集の解説だけでは、十分とは言えなかったので、簡単な構造力学の本を買ってきて自分で勉強しました。
 それでも、この試験ではそれほど、複雑な構造の問題は出ません。はっきり言って簡単な資格です。「1級」とついていますが、民間資格の中でも、難易度は中の下くらいだと思います。

 次回は、この資格に絡む鉄骨構造(構造力学)についてです。

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