謎の肺炎が認知されたのが昨年末。年明けに「新型コロナウィルス」が原因ということが判明。
当初はヒトからヒトへの感染は無いといわれていたけど、それが「濃厚接触があった場合は感染する可能性がある」となり現在では「インフルエンザと同程度の感染力」となった。
死亡率や症状が重篤化する割合は未だデータが不足していてはっきりしていないし、それも不気味なんだけど。
まぁ、やみくもに怖がっても仕方がないので、今の段階で、重要なのは如何にして感染を防ぐかであると思う。基本は手洗いとうがい、マスクの正しい使用だよね。
個人的には、新しい病原性ウィルスは日々刻々と誕生していると思っているので、今更、パニックになる意味はないと思っている。
でも、今回の新型コロナウィルスの流行は、数年前の新型インフルエンザの流行と違って、ある特徴があると思う。それは、風説の流布と人種差別だ。
Facebookではしきりに中国人が感染源であることや中国人の訪日を禁止すべきだといった、「中国人」をターゲットにした書き込みがされている。
なぜ、中国人がターゲットになるかといえば、最初の発生が武漢であったからだけど、今となっては感染は全世界的に広がっていて、いわゆるパンデミックの様相を呈しつつあるよね。この中で中国人だけをターゲットにするということには全く意味がないんじゃない?
それより、心配な存在なのが全く論拠のない書き込みをしているような「彼ら」こそである。「彼ら」の意見は常に極端、過激、情動的で且つ暴力的なのが特徴。
だって、「彼ら」は病的に承認欲求が強いから、アグレッシブな言動をすると目立つと思っている。でも「彼ら」の発言には何一つEvidenceはないんだけどね。個人的には「彼ら」は一種のテロリストだと思っている。
その様な発言を繰り返す「彼ら」自身が、もし感染したとしたら、少なくとも「自分は感染しているかもしれない」と感じたとしたらどうなるだろう。
「彼ら」が「自分が感染者であると知られた、自分が何時も言っているような酷い扱いをされるに違いない」と考えるのは合理的な流れだと思う。だって、そうすることを推奨してきたからね。これを「因果応報」っていう。
そうすると、感染者となった「彼ら」は感染を隠して、健常者のように振る舞い続ける可能性が非常に高い、それもウィルスをまき散らしながら。
「スーパースプレッダー」の誕生である。
人として意味のある発言、行動は、どのようにしてこの状況を打破するか、科学的根拠に基づき、合理的に立ち振る舞うことだと思う。
エモーショナルな発言や行動は、素晴らしい芸術作品を生み出したり人の持つ素晴らしい能力だけど、今のような、何らかの困難な状況下では時に集団と発言した本人に対して、とても大きなDisadvantageをもたらすということを肝に銘じておかなくてはならないよね。
でも、新型コロナウィルスより、アメリカのインフルエンザのことは知っている?
すでに1万人以上死者が出てる。中国人を悪く言う前に、手洗いとうがいしろよな。