もう2か月以上前になりますが、10月8日に東京で開催された溶融亜鉛めっき高力ボルト接合施工技術者認定講習会を受講してきました。
9:30から2時間程度、高力ボルトの種類、摩擦接合の原理、ボルト締め付け力(導入張力)、溶融亜鉛めっき後の摩擦面処理などの講義のあと、30分の筆記試験を受けます。正答率70%以上で合格となります。
講義、筆記試験とも実務経験があれば、それほど難しいものではなく、どちらかというと常識問題レベルです。それでも、合格率は60%程度とのこと。講義の中で、出題ポイントをそれとなく話してくれますから、蛍光ペンでアンダーラインを引いて、試験前にざっと見直すのがいいですよ。
筆記試験の合否通知は合否に関わらず、大体2週間前後で郵送されてきます。合格であれば、資格証が同封されています。
現在、この資格を取得すると、建築高力ボルト接合管理技術者を無試験で取得できるのでお得です(特例措置がいつまでかは分かりませんが、日本鋼構造協会のHPを見てください)。
そしてこの施工技術者は、工事現場で実際に締付け施工にあたる作業員に「溶融亜鉛めっき高力ボルト接合施工技能者」として協会に推薦することができます。
また、トルシア型高力ボルトの現場受入検査を行う「(高力ボルト)現場検査士」の資格の要件になっています。現場検査士資格は溶融亜鉛めっき高力ボルト接合施工技術者の有資格者でなくても取得できますが、資格更新の条件が資格を有する者となっているので、現場検査士の資格取得後3年以内にめっき高力ボルトの資格を取得しないといけません。
最後に、溶融亜鉛めっき高力ボルト技術協会はホームページを開設していないので、接合施工技術者認定講習会開催の告示は直接協会に電話で問い合わせる必要があります。電話番号はグーグル先生に訊けば教えてくれます。