最近、ネットサーフィン(←死語?)をしていると、1つのページに数行ずつしか文章が書かれていないサイトが散見されるが、私はこれを「細切れサイト」と呼んでいる。
以前はサイト全体への訪問数というのがそのサイトの人気というか知名度をはかる上で重視されていたが、最近ではサイトを構成している各ページの閲覧数が重視されている。
これはアフィリエイト広告の成果というのが、バナーが張られているページの閲覧数によるためで、細切れサイトはそのために作られている。
そういう細切れサイトでは一つのページに大量のバナーが記事の文章の行間に巧みに配置されている上に、バナーサイトへのリンクボタンが記事のページボタンとを混同させるようなデザインとなっていて、その記事自体に興味を持って、訪問した者にとって、どれが次のページへのリンクボタンなのかよくわからないほどである。
このことから分かるように、細切れサイトの目的はアフィリエイトそのものであって、記事の内容の信ぴょう性は問われない。ただし、あまりにもバカバカしい内容であれば、閲覧者は次のページに進む前にサイトから去ってしまうので、次のページに匠に誘導するような文章になっている。
例えば、各ページの記事の結びは「・・・その理由は意外なものだった。」とか「彼は、とっさに飛び込んだ、そしの目に飛び込んできたのは」とか、次のページにはどれだけドラスティックな展開になっているのだろうと閲覧者に思わせるようになっている。そして「次へ」とか「もっと読む」とか書かれたリンクをクリックするとそれはアフィリエイトのリンクなのである。
そもそも、バナー広告とはそのバナーが閲覧者の目にとまり、興味や要求に合致する機会を提供することに意味があるのだと個人的には思っている。
「アフィリエイト広告」とは「成功報酬型広告」の意味だが、私の経験では、ページリンクと間違って広告サイトへのリンクをクリックしてもそんなサイトは見ないで瞬時にクローズするから、広告バナーが張られているページがどれだけ閲覧されたかなど、広告主の増収、成功にはつながらないのではないだろうか。
しかも、サイト閲覧者もバカではないから、このサイトは「細切れサイト」だからということで、最初からスルーするようになるし、アフィリエイトでの金稼ぎのためのサイトなのだから、書かれている記事自体も甚だ信ぴょう性が低い、というか閲覧する価値のないもののような気がするし記事の信ぴょう性に比例して細切れサイトに張られているアフィリエイトの広告主自体も怪しげなもののような気がするのである。
現時点ではアフィリエイトの成果はページ閲覧数でしか図られないのであろうから、このような手段がまかり通ているのだろうけど、いずれ技術の進歩によって細切れサイトは消えていくのだろう。