色々ありまして、職場の人間が2名、UTの資格試験を受けることになりました。JSNDIの資格試験は春と秋の年2回です。春期資格試験の申し込みは2月3日でもう終わっていますから次は秋期です。秋期の申込は例年だと8月、1次試験が10月だったと思います。
ところで資格試験の受験動機には、自分で受けたいと思うパターンと、会社から言われて受けるパターンの二つがあります。自分で受けたいから受ける人は見るからにやる気に輝いています。
問題は、会社から言われたから受ける人です。そういう人は、決まって「私は頭が悪いからなぁ」と言います。あと、ありがちなのは、「今は仕事が忙しいから、受験は次回にします」ってツラッと言う人。
そういう人には正直イラっとさせられます。じゃ、半年後、一年後には暇になる、仕事が少なくなるって、どういう事? 仕事がなくなる会社って何?
そもそもそいうセリフの裏には「いまさら努力なんかしたくないし、不合格になったときは私を選んだ会社の責任にすればいいや。試験に落ちたら恰好悪いから、今から落ちますって宣言をしておこう」といった姑息な気持ちが見え隠れしています。
百歩譲って、そうじゃないとしても、そういう人は一発で絶対合格できる自信が(頭悪いのに)あるのでしょうか。あるわけないですよね。
だから、そういう人には「試験勉強って大変だし、受からない試験なら今のうちに断った方がいいですよ。そもそも、(頭の悪い)〇〇さんに、その資格受けろって、それってパワハラですよね」とか言ってあげることにしています。
本人は、ひょっとすると謙遜しているのかもしれませんが、資格を取らなきゃマズイと思っているなら謙遜している暇なんかありませんし、一発合格の自信があるなら別として、受験を先延ばしにするなんて「愚の骨頂」です。
真剣に試験に対峙する人は、もし不合格になったとしても、それを糧にして、「次は絶対に受かって見せる!」といった気概を持っています。そういう人は通常業務に対しても真剣です。煙草を吹かしながら仕事をするなんて絶対にしません(←デキないのに、自分はデキるって勘ちがいしているのに限ってこんなのがいる)。
資格試験を受験する目的は自分の無能さを白日の下に晒すことではありません。進学のための受験なら、自分の人生の道を拓くための関門なのだし、社会人であればスキルアップのため、会社であれば会社の業務を進めて利益を増やすための「仕事」なんです。その仕事を煙草片手に煙をプカプカさせながらなんて、どこの誰が見ても、仕事に対する真摯さなんて皆無ですよね。仕事を舐めてるとしか思えない。
とにかく、会社から命じられた資格試験受験とは「合格という成果を出すことが義務付けられている」仕事です。しかも会社は、費用が無駄にならないように、受かる可能性の高い従業員を選んで受験の指示をしているんです。
たしかに、落ちた時の布石を打っておくような人を選ぶような会社は、会社内の分煙もしていないだろうし、組織としての基本も理解できていないレベルの「会社っぽい群れ」だと思います。
それはそうと「自分は頭が悪いこと」を自覚しているなら、コツコツ人一倍頑張れなくてはいけないハズなのに、そういう人は決まって、昼食後は必ず昼寝をするし、勤務中でも煙草吹かしている時間の方が多いんです。
「少しでも空き時間があれば勉強しないと、受かんないよ」って言ってやるんですけど、そういう人は絶対に改善しません。
つまりは「頭が悪いから受かる自信がない」ではなく、「努力もしたくないし、受かりたくもない。資格をとらされると、仕事も増やされるから嫌だ」が本音なんだと思います。
たしかに通常業務をこなしながら、資格試験の勉強もする、ということは確実に負担は増えます。でも視点を変えてみれば、勉強が負担になっていると感じるのは、現状維持バイアスがガッチリと掛かっているためですよね。資格が取れたら、今まで経験したことのない仕事をすることが出来るし、新しい交流も増えるでしょう。周りからも一目置かれるようになります。そんな未来を想像しながら勉強するのは楽しいですよ。
私は、資格試験というのは新しい世界に向かって開いている扉だと思うんです。