いま、世界規模のCOVID-19流行が広がっている。完全にPandemicだ。
ちなみにCOVID-19とはSARSCoV-2ウィルス(新型コロナウィルス)によって引き起こされる疾病の名前。
今の報道の加熱ぶりを見ていると、どうも「アイアムアヒーロー」を思い出してしまう。これは週間ビッグコミックスピリッツに連載されていた花沢健吾の作品で、謎の病原体に感染した人間がゾンビのように変貌し非感染者を襲うことでパンデミックを引きおこしていくストーリーだ。バイオパニック作品と言えるだろうか。
たしかに、新型コロナウィルスは非常に速いスピードで感染を広げている。未知のウィルスということも相まって、デマが流れるなど、パニック状態になる一歩手前だ。
だが、よく考えてみれば毎年パンデミックが起きているのを忘れていないだろうか。そう、インフルエンザである。
日本では2020年1月と2月の2か月で新型コロナウィルスで4人の方が亡くなった。
しかし、インフルエンザでは例年同期(1月と2月)で2500人前後の方が命を落としている。
インフルエンザウィルスは、常に突然変異を繰り返しているのでワクチンはあるが、完全ではない。
新 型コロナウィルスが一つの国家を滅亡させるほどの病原体とは思えない。ただ、「新型」であるために人の体にはまだこのウィルスに対する対抗手段が生まれていないのだ。
今回の混乱は新型コロナウィルスではなく、マスコミが引き起こしたものだ。
必要以上に、不安、恐怖心を煽り立てたためだ。たしかに耳に甘い報道はエンターテインメントとしては面白いし、メディアとしては金になるだろう。
しかし、利益には責任が表裏一体でついていることをマスコミは忘れている。報道に対して、今のマスコミは責任をもっていない。
情報は確かに大切だろう。人は衣食住+情報で生きている生き物だから。しかし、情報とは生きるために活用してこそ、その価値を発揮する。集めるだけの情報はガラクタだ。
新型ウィルスに関する情報で今のところ有用なものは、「予防方法はインフルエンザと同じ」ということくらいだ。
大切なのはウィルスを取り込まないようにすることで、これはすべてのウィルスに共通のあることをすればよい。
それは石けんによる丁寧な手洗いだ。ただそれだけ。